フィンランド・ラハティ エリエル・サーリネンとアルヴァ・アアルトが対をなす街

フィンランド、ラハティはヘルシンキから北へ約100km、電車で1時間ほどの場所に位置します。
ラハティにはスキージャンプ台があり、1923年から行われている歴史あるスキージャンプ大会が今でも続いています。

また、1930年代に建設された鉄道の駅に隣接するラハティトラベルセンター(matkakeskus)は、JKMMによる設計で2018年に完成しました。
JKMMは、現代を代表するフィンランドの建築設計事務所です。
当ブログでもキルッコヌンミ図書館、セイナヨキ図書館を紹介しています。
2027年にリニューアルオープンするヘルシンキにある国立博物館の新館も、JKMMが手がけています。

ラハティトラベルセンターは、バスターミナルに設置された長さ60メートルの天蓋屋根と、地下に続くエレベーターシャフトから構成されています。

長さ60メートルの天蓋屋根
地下に続くエレベーターシャフト

聖十字架教会 Ristinkirkko

1950年に、フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto, 1898〜1976)がコンペで優勝した作品の建設は、全く別の建設予定地が指定されるまで延期されました。その場所は、19世紀後半にヤコブ・アーレンベルクによって設計されたかつて街の木造教会が建っていた丘でした。
1969年、古い教会に代わるより大きな新しい教会の設計を依頼されました。
聖十字架教会は、1976年にアルヴァ・アアルトが亡くなったあと、2番目の妻エリッサ・アアルトによって1978年に完成しました。

教会の平面図は三角形をしています。三角形の頂点に祭壇があり、祭壇に向かって天井も低くなっています。これによって、祭壇が強調されています。
高い窓からは太陽の光が差し込み、白い壁にその影を映しています。

高さ40mの塔。塔にある3つの鐘は、以前あった木造の教会で使われていたもの
52枚の小窓から構成された十字架
1150人を収容でき、コンサート会場としても利用されている
パイプオルガンは、ヴェイッコ・ヴィルタネンのオルガン工房で製作された。ヘルシンキの石の教会、テンペリアウキオ教会も製作した
祭壇布
ドイツの現代彫刻家ヨアヒム・ベルトルト(Joachim Berthold 1917〜1990)の作品
2階に続く階段
52枚の小窓から光が差し込む
2階より
動画
1890にこの場所に建てられていた木造教会の塔の十字架
フィンランドを代表する彫刻家、ヴァイノ・アールトネン(Wäinö Aaltonen1984〜1966)によってデザインされた自由の精霊の彫刻。赤御影石が使われている

ラハティ市庁舎

聖十字架教会の先には、ユーゲント様式の市長舎が建っています。
これは、アルヴァ・アアルトと並んでフィンランドを代表する建築家、エリエル・サーリネン(Eliel Saarinen 1873〜1950)が設計したアール・ヌーボー後期の様式の建物です。1912年に完成しました。

アアルトの教会、市場、エリエル・サーリネンが設計した市長舎と、マリア通り(Mariankatu)には宗教、商業、政治とが一直線に並んでいます。

黄色の枠、上から聖十字架教会、市場、市庁舎
矢印方向に聖十字架教会がある

聖十字架教会
Kirkkokatu 4, 15110 Lahti, フィンランド

ラハティ市庁舎
Harjukatu 31, 15100 Lahti, フィンランド

聖十字架教会まではバスでLahti駅よりバスでkauppatoriまで行き、2、3分です。聖十字架教会、ラハティ教会間は歩ける距離です。800mほど。


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