イッタラ ガラス工場

2025.1.4 update

イッタラガラス工場内

イッタラは、1881年スウェーデン人のペーテル・マグヌス・ブラハムソン(Peter Magnus Abrahamdon)によって設立されたガラス工場です。
2021年に140周年を迎え、来年2025年は145周年を迎えます。

デザイナー 、ティモ・サルパネバ(Timo Sarpaneva)が、1956年にデザインしたイッタラのシンボル「 i マーク」が2024年の新しいロゴに変わる前に、イッタラガラス工場を訪れました(2022年)。

イッタラガラス工場

ヘルシンキ中央駅 9 : 10発タンペレ行き、イッタラ駅 10 : 48着のコミュータートレインという電車で向かいました。
イッタラ駅からイッタラガラス工場までは、歩いて10分ほどでです。イッタラガラス工場近くの道まで、イッタラの日本人ガイドさんが迎えに来てくださいました。

イッタラ駅
線路下のトンネルをくぐってイッタラガラス工場に向かいます
トンネル内の壁に描かれた吹きガラスの様子。落書きは万国共通!

通常、週末は工場見学はできないようですが、訪れた土曜日は10時から15時の間、職人さんたち個人の作品を試作する様子を見学することができました。

せっかくの機会なので、日本語ガイドツアーを予約しました。工場見学ではバルコニーからの説明、イッタラガラス美術館ではイッタラの歴史などのお話をうかがいました。

費用は2022年当時、イッタラガラス美術館の入館料を含め2人で60ユーロです(2022年12月:1ユーロ=145円)。いまはなんと1〜10人のグループで100ユーロです!  人数が増えれば1人の負担も減りますね。
バルコニーからは、月〜金曜日まで9〜20時まで無料で見学ができるようです。

ちなみに、無料ツアーもたびたび開催されています。予定があえばこちらに参加するとお得です。
日によっては、日本語のツアーもあるようなので詳細は問い合わせるとよいでしょう。

次回の無料ガイドツアーは、2025年1月8日(水)ですが、言語はフィンランド語で、申し込みが必要です。

イッタラガラス工場に到着
イッタラガラス工場。ロゴはいまどうなっているのでしょうか?
フィンラディアホールのオープニングのためにつくられたサヴォイベースの形を踏襲した花瓶でしょうか? 詳細不明
〈追記〉世界で最も背の高いアアルトベースです。もとはオーダーメイドで、2001〜2002年に製作されました。1030mmの一番背の高いものは、オーダーした会社に寄贈されました。木型と手吹き製法です(Iittalan lasimuseo / Iittala Glass Museumにメールで問い合わせをして、教えていただきました)
工場内
職人さん個人の作品づくり

2021年に作成された工場とガラス美術館を紹介したビデオを見ることができます。
IITTALA Killä/Villageホームページ
ミュージアムとガラス工場のヴァーチャルツアーがご覧いただけます。(日本語)
*1分28秒くらいから、イッタラガラス工場内の様子を見ることができます。

イッタラガラス美術館

イッタラガラス美術館は、1971年に設立されました。
常設展では、イッタラガラス工場の歴史やイッタラの製品をみることができます。企画展も行われます。

イッタラガラス美術館
このドアから入場します。
イッタラガラス美術館の館内
ティモ・サルパネヴァ(Timo Sarpaneva)のiラインシリーズ。このシリーズためにデザインした「i」のロゴが、「iittala」のシンボルマークとなり全商品にシールが貼られるようになりましたが、2024年新しいロゴに一新されてしまいました
壁に木型がずらり!
「ガラスを鋳造する際に、パイプの代わりに棒が使用されます。この棒は、金属製のチューブで、一方の端にはセラミック製の球が付いています。熱せられたガラスをこの球の上に集めて、型に流し込みます」と説明書きに書かれています
イッタラ工場の歴史のパネル展示
左写真の黄色の丸部分の現在

イッタラ ヴィレッジ

イッタラ ヴィレッジには、イッタラガラス工場や美術館のほかに、イッタラアウトレット、カフェ、チョコレート屋さん、アンティークショップ、エステショップ(?)などがあります。
エステショップの建物は、アルヴァ・アアルトが設計したと聞きました。

イッタラ ヴィレッジの地図
エステショップ。アルヴァ・アアルト設計?
イッタラヴィレッジにあるアンティークショップ
左のアンティークショップで購入したアアルト キャンドルホルダー13ユーロ(1ユーロ145円くらいの計算1900円弱)

イッタラの公式の設立は1881年11月24日です。2021年11月に、村のロータリーに新たなランドマークが建てられました。以前、イッタラとコラボしたことがあるトゥオマス・マルクポイカ(Tuomas Markunpoika)によってデザインされたKiertokulku(日本語で「循環」という意味)です。

Kiertokulku:ガラスのボールで構成されたオブジェは、自然界の水の循環を表しています
駅前には『ダンスするクマ』のブロンズ像。アーティストのエイノ・ヴィーキラ(Eino Viikilä)の作品
イッタラ駅。2018年にリニューアル
参 考

イッタラガラス工場見学について
 https://iittalavillage.fi/en/the-iittala-glass-factory
iittla kylä/vilaage
 https://iittalavillage.fi
『フィンランドのグラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン』国書刊行会, 2022

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