
石川県立図書館
2022年7月に開館した石川県立図書館は、近所にあれば毎日行きたくなる北欧のデザインに負けない美しい図書館です。インテイリアや北欧家具などに興味がある方には訪れていただきたい図書館です。
設計は、仙田満氏+株式会社環境デザイン研究所です。
回廊式の閲覧室は円を描き1周約160m、北欧建築の巨匠グンナール・アスプルンドが手がけたストックホルム市立図書館の思い起こさせます。




閲覧室には、至る所に椅子が並んでいます。座る場所がなくて困ることはありません。その数はなんと500席。
ひとりで静かに、友だちと勉強の教え合いっこ、くつろぎながらと……とさまざまな用途にあわせて椅子も空間も選べます。しかも、日本をはじめ世界の名作と呼ばれる椅子やソファも並んでいます。
たとえば、フィンランド、アルヴァ・アアルトのスツール60、デンマーク、ハンスJ. ウエグナーのシェルチェア、アルネ・ヤコブセンのセブンチェア、アメリカ、ハーマン・ミラーのネルソン・マシュマロソファなどなどです。
日本の図書館で、世界の名作椅子が良い意味で「ふつう」に使われてることに、びっくりします。








石川県立図書館は、おしゃべりも写真撮影もOKです。
閲覧室には勉強している学生さんや、読書をしている方々が多くいますが、みなさん、こういった状況は覚悟のうえで利用されたているとか。本当に静かに集中したいときは、予約制のサイレンレントルーム(26席)も用意されています。








図書館の横にはおしゃれなカフェもあり、読書や勉強の合間に一息つくことができます。
図書館とカフェが分断されているのは、日本っぽいでしょうか。フィンランドのOodiなどの図書館は閲覧室にカフェが併設されています。


常識の範囲内で自由に楽しく過ごすことができる図書館が、日本でも主流になるとよいのですが……。

金沢海みらい図書館
金沢海みらい図書館の外観は、真っ白い箱のような長方形をしています。表面には6000個もの大中小の大きさのドットが空いています。自然光を取り入れて館内へ光をとりこむことができます。
設計ははシラーラカンスK &Hの堀場弘氏と工藤和美氏の建築ユニットです。
館内は残念ながら、撮影禁止です。インテリアは白で統一されているイメージです。







石川県立図書館家具ガイド
https://www.library.pref.ishikawa.lg.jp/file/2246.pdf
石川県立図書館利用案内、見学者用ガイド
金沢みらい海図書館
https://www2.lib.kanazawa.ishikawa.jp/umiguide/guide/index_19.html
石川県立図書館
〒920-0942 石川県金沢市小立野2丁目43番1号
◯金沢駅東口6番のりばから11石川県立図書館ゆきに乗車、約30分
「石川県立図書館」バス停で下車
◯金沢駅東口6番のりばから下記のバスに乗車、約20~25分
11金沢学院大学ゆき 東部車庫ゆき 辰巳丘高校ゆき
12湯涌温泉ゆき 北陸大学太陽が丘ゆき 北陸大学薬学部ゆき
16上辰巳ゆき
「崎浦・県立図書館口」バス停下車(図書館まで徒歩約3分)
◯金沢駅西口5番のりばから下記のバスに乗車、約25分
10東部車庫ゆき 金沢学院大学ゆき
「崎浦・県立図書館口」バス停下車(図書館まで徒歩約3分)
金沢みらい海図書館
〒920-0341 石川県金沢市寺中町イ1−1

ふたつの図書館は金沢駅を挟んで東西に分かれているため、はしごするのは少し遠いと思ったのですが、「時は金なり」タクシーを利用しました。
交通状況にもよりますが、石川県立図書館は香林坊から2000円、金沢みらい海図書館は金沢駅から2800円で、帰りはバスを利用しました。
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