フィンランド・ユヴァスキュラのフィンランド手工芸博物館

フィンランドの湖水地方中部に位置する大学都市ユヴァスキュラ(Jyväskylä)に、フィンランド手工芸博物館(Suomen käsityön museo)はあります。
フィンランド手工芸博物館では、フィンランド全土の手工芸品や伝統衣装などを展示した常設展と企画展が開催されています。
筆者が訪れた際の企画展では、フィンランドの伝統的な織り物のひとつ、リュイユ(Ryijy)展「Ryijy Nyt」(リュイユのいま)が開催されていました。
フィンランドで活躍する約20名のアーティスト、デザイナーの2020年代のリュイユが、展示されていました。

フィンランド手工芸博物館でリュイユ展が開催中であることは、ムーラッツァロの実験住宅ボートツアーから帰る際にあまりにも寒く、暖をとるために入ったカフェで話かてくださったマダムに教えていただきました。

リュイユという織り物は、絨毯やカーペットを連想すればよいでしょう。
2本の経糸たていとから緯糸よこいとが引き出されています。
フィンランドにおいてリュイユの歴史は古く、16世紀にトゥルクでは掛け布団として使われていました。
リュイユ(Ryijy)は、スウェーデン語のリア(Rya)から由来しています。
英語のRough(ラフ)と関連があるようです。
また、フィンランドで最も有名なリュイユのひとつは、アクセリ・ガッレン=カッレラ
(Akseli Gallen-Kallela1865~1931)がデザインした「炎」でしょう。

アクセリ・ガッレン=カッレラがデザインした「炎」
出典)美術手帖 ホームページ
https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/26210/pictures/4

常設展では、フィンランド手工芸品の織り物やヒンメリ、伝統衣装などの展示がありました。
手工芸やフィンランドの民族衣装に関心のある方は、ぜひ訪れてはいかがでしょうか。
フィンランドの伝統衣装の展示は、フィンランド国立民族衣装センターが担当しています。
フィンランド国立民族衣装センターは、フィンランド語圏の民族衣装に関する研究などを行っています。

ヒンメリ、フィンランドの伝統的なワラで作られた工芸品
フィンランド手工芸博物館のミュージアムショップ
フィンランド手工芸博物館 The Craft Museum of Finland(Suomen käsityön museo)の外観

ユヴァスキュラは、ヘルシンキから電車(VR)で3〜4時間と、「ちょっと立ち寄る」といった距離ではありませんが、ヘルシンキで有名な建築家、アルヴァ・アアルト(Alvarl Aalto1898-1976)の生誕の地でもあり、アアルトのキャリアがスタートした地でもあります。今でも、アアルトが手がけた建物が多く点在しています。
また、中心部にはユヴァスキュラ湖があり、心が安らぐ町です。
湖のほとりのサイクリングはとても気持ちよいものでした。

2度目、3度目のフィンランド旅行に、ユヴァスキュラを組み込んでみてはいかがでしょうか。

The Craft Museum of Finland(Suomen käsityön museo)
住 所:Kauppakatu25 40100 Jyväsyklä
営業時間:火〜日曜日 11:00〜18:00
入場料:おとな10€
*夏至祭前後(2026年6月19〜21日)はお休みなので、ご注意ください。
*駅から徒歩で行けますが駅からホテルベルソに向かう道が緩やかな坂道です。

参 考

The Craft Museum of Finland(Suomen käsityön museo)
https://www.craftmuseum.fi/en

京都国立近代美術館『リュイユ フィンランドのテキスタイル』2023

『VÄV MAGASINET』English Edition、4/2010

Kansallispuvut paikkakunnittain aakkosjärjestyksessä
フィンランドの各地域の伝承衣装を地域別に紹介しています。
https://www.kansallispuvut.fi/kansallispuvut/kansallispuvut/kansallispuvut-paikkakunnittain

スポンサーリンク

コメント