スウェーデン・ストックホルム グスタフスベリ ファクトリーショップ

スウェーデンの首都ストックホルム中心地からおよそ1時間、グスタフスベリ陶磁器工場があります。

グスタフスベリは、1825年に設立されたスウェーデンの陶磁器ブランドで、今年設立200年です。葉っぱ模様のBerså (ベルサ)などをデザインしたスティグ・リンドベル(Stig Lindberg 1916-1982)や、愛らしいネコなどの動物の置き物で知られているリサ・ラーソン(Lisa Larson 1931-2024)などが所属していました。

現在も製造はこの工場内で行われ、大部分は手作業で行われています。

フィンランドの陶磁器ブランド、アラビア社の工場は残念ながら2016年に閉鎖され、製品はタイなどで製造されています。
グスタフスベリには、「made in Sweden」と「アンカー」のロゴを継続してもらいたいです。

グスタフスベリ ファクトリーショップ

グスタフスベリ港には、グスタフスベリ ファクトリーショップをはじめ、カフェ、レストラン、陶磁器美術館、ホテルなどがあります。

グスタフスベリ港
フォクトリーショップ、お店の前にスティグ・リンドベルのBerså (ベルサ)の鉢カバー
グスタフスベリのバックプリントがデザインされた食器類
日本人デザイナー鹿児島睦さんのデザイン「マイ/Maj」
スティグ・リンドベルがデザインしたEVA(エヴァ)
ファクトリーショップのレジ後ろにリサ・ラーソンの置き物の動物たち
スティグ・リンドベル
グスタフスベリのTシャツ345SEK(およそ5520円、
SEK=16 円で換算)、帽子345SEK、エプロン1095SEK(およそ17520円)

また、フィンランドのガラスメーカーIITTALAも、グスタフスベリ ファクトリーショップよりも大きな敷地でお店を構えています。

奥行きのある広いIITTALA店内
IITTALA店内、フィンランドと同じようにヴィンテージ品が並んでいる

陶磁器美術館

陶磁器美術館1Fでは、グスタフスベリ陶磁器工場設立200周年を記念した「お祝いのテーブルセッティング」と題した展示会が開催されていました。
グスタフスベリの食器でコーディネートされた晴れの日やお祝いのテーブルセッティングをみることができました。

陶磁器美術館
ミュージアムショップ
春っぽいテーブルセッティング
葉っぱ柄のBerså(ベルサ)とプラム柄のプルーヌス(Prunus)でまとめたミッドサマーのテーブルセッティング
クリスマスのテーブルセッティング

2Fでは、グスタフスベリの200年の歴史をみることができます。
4万5000点ものコレクションは、2000年に前オーナー、スウェーデン生活共同組合(KF)からスウェーデン政府に寄贈されました。以来、国立博物館によって管理されています。
古い順から展示されている150枚ものお皿は、圧巻でした。ずっと見ていても飽きません。

Gunnar G:son Wennerberg(グンナル・G・ソン・ヴェンネルベリ)によるプレート
スティグ・リンドベリによるプレート
リサ・ラーソン「小さな熱気球」。スウェーデンの国旗🇸🇪が心にくい
右)Heja Sverige(がんばれスウェーデン)、左)Flaggjunkare(旗手曹長)中)Änglar finns dom?”(「天使はいるの?」
いずれもMargareta Hennix(マルガレータ・ヘンニクス)によるデザイン
◯◯周年記念プレート
スティグ・リンドベルのカーニヴァルシリーズ
Wilhelm Kåge(ヴィルヘルム・コーゲ)スティグ・リンドベルの作品。色鮮やかなファイアンス焼き(錫釉陶器)
1897年のストックホルム美術産業博覧会で、グスタフスベリ社のブースに展示された「クンガヴァーセン」と呼ばれる王家の壺(手前の大きなもの)
彩り鮮やかな便座。フィンランドのホテルでもアンカーマークの便座がみられる
ヴィルヘルム・コーゲによる食器シリーズ「Liljeblå(リリエブラー)」は、「労働者の食器(Arbetarservisen)」とも呼ばれた(1Fに展示)
初期のグスタフスベリ製の食器類は手作業でロクロを使って作られていた。1880年代になると、製造は機械化されるようになる。さらに石膏製の鋳型によって量産が効率化された。スティグ・リンドベルの「Springar」


グスタフスベリ港までは、バスで行きました。船でも行くことができるようです。
陶磁器美術館のHPには Slussen から474番のバスで Gustavsbergs hamn のバス停まで行き、そこから数分とあります。
ただ 2025年7月に訪れた際、Slussen のバス停辺りが工事をしていて、T-Centralenから地下鉄でSlussen まで行き、地下鉄の駅からバス停まで10分くらい歩きます。
そこで、

Centralenから53番のバス → Londonviaduktenから474番のバス → Gustavsbergs hamn

というルートで行きました。
Londonviaduktenのバス停での53番から474番への乗り換えは、30mほど前方に進めば474番のバスがあります。Centralenのバス停からGustavsbergs hamnのバス停までは50分強でした。

バスのルート

工事をしているとか、結構歩くなとかは、実際に現地に行かないとわからないこともありますので、どうぞご参考まで。


さてスウェーデンに行かずとも、スティグ・リンドベリの作品を見ることができる「20世紀北欧デザインの巨匠 スティグ・リンドベリ展」が、8、9月に東京、大阪の高島屋で開催されます。

1930年代後半から晩年の1980年代初頭までの代表的な作品や、当ブログで紹介したファイアンス(錫釉陶器)など約300点がやってくるようです。

⽇本橋⾼島屋S.C. 本館8階ホール
2025年8⽉21⽇(木)〜9⽉7⽇(日)
ご入場時間:午前10時30分〜午後7時(午後7時30分閉場)
※ 最終日9月7日(日)は午後5時30分まで(午後6時閉場)
一般1,200円(1,000円)、大学・高校生1,000円(800円)、中学生以下無料

⼤阪⾼島屋 7階グランドホール
2025年9⽉10⽇(水)〜9⽉21⽇(日)
ご入場時間:午前10時〜午後6時30分(午後7時閉場)
※ 最終日9月21日(日)は午後4時30分まで(午後5時閉場)
一般1,200円(1,000円)、大学・高校生1,000円(800円)、中学生以下無料

スットクホルムにある郵便博物館で買った2021年4月29日グスタフスベリのFDC(First Day Cover:新しく発行された切手が貼られ、発行日当日の消印が押された封筒のこと)
参 考

The Gustavsberg Porcelain Museum 陶磁器美術館
 https://gustavsbergsporslinsmuseum.se/en

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