フィンランド・ヘルシンキのクリスマスマーケット

上の写真は、朝8時30分前のヘルシンキ元老院広場、ヘルシンキ大聖堂の写真です。
この時期アレクサンドル2世像は、雪でお化粧されています。
アレクサンドル2世は、フィンランドがロシアに統治されていた時代、フィンランドに政治、経済、社会など広い範囲において自由をもたらした人物です。
*写真の撮影日2022年12月6日の日の出は9:06、日の入りは15:16です。ちなみに同年同日の日本の日の出は6:36、日の入りは16:28でした。

ヘルシンキ元老院広場では、ヘルシンキで一番古いクリスマスマーケットが開かれます。
今年は、11月29日から12月22日まで楽しむことができます。

クリスマスマーケットでは、かわいい雑貨やキャンドル、アクセサリー、ニット用品、手工芸などのお店や、サーモンスープ、カレリアパイなどのフィンランドならではの食べものを扱う露店が100店舗ほど立ち並びます。

食べ歩きもできますし、フィンランド版、東屋の中や、ベンチなども置いてあり、そこでゆっくり友だちや家族と過ごすこともできます。

クリスマスマーケット発祥の国、ドイツほどの華やかさはありませんが、シンプルなイルミネーションやこじんまりとしたクリスマスマーケットは、温かみを感じることができます。
クリスマスマーケットといえば、体を温めてくれる「グリューワイン(ホットワイン)」が有名ですが、もちろんここ、ヘルシンキのクリスマスマーケットでも味わうことができます。
ドイツでは、グリューワインを飲むときにご当地マグカップがあるそうですが、もちろん、ヘルシンキにもありました。

メリーゴーランドは大人気! 行列ができていました(2022)
トントゥ(妖精)がいっぱい!(2022)
フィンランド版東屋(?)(2022)
クリスマスマーケットの様子(2022)
お店マップ(2022)
右)紙コップのグリューワイン3€、左)ヘルシンキのマグカップのグリューワインは8€(2022)
大聖堂をバックに露店が並ぶ(2022)

ヘンシンキの街並みも、クリスマス一色です。ヘルシンキの目抜き通り、アレクサンデリン通りの「A」のイルミネーションは、Aleksanterinkatuの頭文字をとったのでしょうか。とてもわかりやすいですね。
ストックマンデパートのクリスマスに装飾されたショーウィンドウは、見るために長い行列ができるほどです。また、アアルトがデザインしたラウタ・タロ(Rautatalo)アカデミア書店、エリエル・サーリネンが設計したビルの中にあるアルテックが並ぶ中央通り(keskusukatu)も、光の雨のようなイルミネーションが降り注いでいました。

アレクサンデリン通り、朝5:57(2022)
中央通り(keskuskatu)朝6:00(2022)
ストックマンデパートのショーウインドウ。子どもが食い入るように見ていました(2022)
クリスマス時期にパン屋さんやスーパーに並ぶjoulutorttu(ヨウルトルットゥ。星型のパイ生地にプルーンのジャムがのっています(2022)
ヘルシンキ中央駅、朝8:54(2022)
ヘルシンキ中央駅のなか。光のヒンメリ(ヒンメリ:フィンランドの伝統的な飾り)(2022)
アルテックのショーウインドー。アルヴァ・アアルトがデザインしたゴールデンベルが音符のように並んでいる(2022)
アルテックのお店の中。クリスマスツリーのデコレーションはシンプル(2022)
アレクサドル通り クリスマスイルミネーションとトラム(2022)


そして、今日12月13日は聖ルチア祭です。北欧の伝統的なクリスマスの行事です。
19世紀後半にスウェーデンからフィンランドに伝わりました。
もともとは、イタリアのシチリアが起源だそうです。
フィンランドでは、毎年、ルチアのお嬢さんが選ばれます。今年は、Daniela Owusuさんです。
ヘルシンキ大聖堂で、夜に戴冠式が行われ、その後、ヘルシンキの街をパレードします。

昨年2023年のルチアのお嬢さん。
yle;https://areena.yle.fi/1-3754735

個人的な感想ですが、冬のフィンランドは日の出前の朝方が一番きれいでした。

参 考

石野裕子『物語フィンランドの歴史』中央公論新社, 2017
Tuomaan Markkinat
 https://tuomaanmarkkinat.fi
yle Tänään vietetään Lucian päivää
 https://yle.fi/a/74-20131083
yle areena Lucia
 https://areena.yle.fi/1-3754735


コメント

  1. よししん より:

    日の出が9時過ぎで、15時過ぎには日の入りですか。
    クリスマスの時期だと、イルミネーションが街を美しく飾ってくれますし、これはこれで贅沢な過ごし方なのかもしれませんね。
    グリューワインもどんどん進みそう…。

    • よししんさん、コメントをありがとうございます。

      クリスマスマーケット、寒かったですがみんなとても楽しそうでしたよ!
      グリューワインが体を温めてくれました。
      アルコール入り、アルコールなしがあります。

      • よししん より:

        なるほど、いわゆる「ノンアルコール」グリューワインもあるんですね。
        それなら、みんなが楽しめますね(私は、アルコール入り一択ですが(笑))

        お正月(といっても日本とは違ったお祝いなんでしょうけど)は、どんな風景なのでしょうね。