フィンランドの独立記念日 1917年12月6日

12月6日はフィンランドの独立記念日です。
2017年に独立100周年を迎え、今年は107年目を迎えます。

フィンランドは、13世紀頃から600年もの間、スウェーデンに統治されていました。
1808〜09年のスウェーデンとロシアとのフィンランド戦争によって、スウェーデンからロシアの統治下に入り、フィンランドが独立する100年近くヨーロッパから切り離されることになります。

12月6日の独立記念日には、シベリウスの「フィンランディア」賛歌の演奏や、フィンランドの国旗の色の青と白のキャンドルを2本、窓辺に灯したり、独立のために戦い、亡くなった英雄のお墓を訪れたり、「Tuntematon sotilas(アンノーソルルジャー:無名戦士)」という、第2次世界大戦時にソ連軍と戦ったフィンランド兵士たちの姿を描いた映画を見たりします。
一番有名なイベントは、大統領官邸で開かれる祝賀パーティーです。

フィンランド人は、招待客が大統領夫妻とどのように握手をするのか、どのような食事が提供されているのかを、テレビやインターネットで見るようです。
招待客は主に、政府関係者、国会議員、外交官、司教、退役軍人、フィンランドの欧州議会議員、大学の学長や校長、将軍や司法当局のトップなど約1,800人が招待されます。また、スポーツ選手、実業家、芸術家など、その年に功績を残した人も招待されるようです。
かつては、ムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンも招待されました。
新聞には、招待客のパティードレスの評価がでるようです。どこの国もファッションチェックは好きですね。

今年は、2月の選挙で選出されたストゥヴ大統領が招待客と握手をして、パーティーに招き入れます。

フィンランド時間の12月6日(金)18:45からyleで、大統領官邸での祝賀パーティーの様子が生放送されます。日本からもインターネットで見ることができますが、日本時間だと夜中の2時近くです。

2022年12月6日 Solo Sokos Hotel Helsinkiの朝食時。フィンランドカラーの包みのチョコレートが置いてあった
大統領官邸 2022年12月6日 
ニーニスト前大統領夫妻(右):yle
2022年12月6日
パーティーのデザート。どれもおいしそう:yle
2022年12月6日
行進の様子:yle
2022年12月6日
パーティーの様子。招待客でいっぱい:yle
2022年12月6日

Hyvää itsenäisyyspäivää!



コメント

  1. よししん より:

    フィンランドは、ある意味では〝新しい〟国なんですね。
    写真に写っている青と白の箱の中身はチョコレートなのでしょうか。

    シベリウスの曲が聞きたくなりました。

    • よししんさん、コメントをありがとうございます。

      写真は、チョコレートの箱を積み上げて作られていました。
      フィンランドのお土産の定番、Fazer(ファッツェル)社の チョコレートです。

      シベリウスのフィンラディアは、ロシアからの独立運動を支えた曲のようです。
      独立記念日に聴くフィンラディアは、フィンランド人の方々にとって格別な思いでしょうね。